宅配クリーニングのサービスを展開している会社が最近増えているようで、本業が宅配クリーニングではない他業種からの参入もあるようです。
新参の会社はノウハウも未熟なので、いろいろな特典サービスを付加価値として顧客の囲い込みをやっているようです。しかし、この業界はそれほど甘いものではありません。
「安い・早い」では勝負にならないくらい、それはもう当たり前でどれだけしっかり洗浄と除菌ができるか、高級ファーや高級カーペットなどもきちんとできるのかなど消費者の厳しい目が向けられています。
そんな中、宅配クリーニング業界最大手の「リネット」の料金の面にスポットを当てて、どの程度の料金なのか?
初めて、宅配クリーニングを検討されている人や、他社から切り替えを検討している人などの参考になる話を紹介します。
リネットは他社と比較すると意外と安い
宅配クリーニングは普通は5点セットとか7点セットとかセット料金なのに、リネットはセット料金制ではなく衣類の種類ごとに個別料金設定のようで非常にわかりにくい旧式なやり方にこだわっています。
集荷キットに相当するのがダンボールという会社もあります。他社のセット料金を点数で割って1点当たりの料金を算出してみたのですが、やはりリネットは数百円高めに値段設定していました。
プレミアム会員になると初回登録時に半額になるとか、集荷がダンボールとかいった点もいかにコストを下げようかという対策でしょう。
クーポンや割引キャンペーンでも他社の方がいろいろやっている中、遅れをとっており物足りないサービスです。「それなら他でもやています」という内容をこれ見よがしに謳う必要はありません。
【参考】宅配クリーニング料金比較表
プレミアム会員なら3000円以上で送料無料、しかも最短2日で仕上がり
宅配クリーニングの送料無料を高々と自慢するのには驚かされます。すでに「送料無料」の宅配サービスがあるにもかかわらず、「プレミアム会員」なら「3000円以上で」やっと送料無料とは随分ハードルをいっぱい設けすぎでしょう。最短2日で仕上がりというのは衣類なのか布団なのかわかりませんが、衣類なら最短24時間のところがあり、自慢できるサービスではありません。
布団ならば自慢できるサービスだと思いますが、逆に早すぎてダニ100%死滅対策とか防菌・除菌対策さらに新品同様のふかふかで戻ってくるという当たり前のサービスがたったの2日間でできるのかが疑問です。
その手間のかかる工程をいくつか省いているなら、ただ早いだけで良いサービスとはいえません。集荷をダンボールでやっているのも繊細な素材を傷つけそうで心配な点です。
衣替えのシーズン対応!保管サービスは1着1400円~・最長8か月保管
保管サービスも当たり前で、リネットは8ヵ月のようですが、最低でも保管期間は9ヵ月からのところが多く長いところは保管期間12ヵ月なので、これも自慢できるサービスではありません。
1着1400円ということは、保管に料金をとるいうことでしょうか、これにも驚かされます。あらゆる流れから料金を発生させようとする意図が見え見えで、そういうのはユーザーにはわかるので利益よりももっとユーザーの負担軽減に重点を置いたサービスを一から考え直した方が良いかと考えられます。
作業の流れも示してありますが、やはり高熱処理によるダニ死滅や除菌対策は流れの中に存在していません。強い汚れや高級ファーやヨーロッパ製の超高級カーペットの汚れにどのように対処するのかも不明です。
【参考】宅配クリーニング保管プランのサービス・料金比較
布団丸洗いなら3枚12,800円~
布団の丸洗いで3枚12,800円は安すぎます。普通は羽毛布団1枚で8,000円くらいします。それは熱処理によるダニ100%死滅対策や100%除菌対策を施したり、最近の機械が無いところは熟練の職人さんが長年かけて培った目と手作業でしっかり洗いプラス新品風への戻し作業をしっかりやっているからこそ、その値段と時間がかかっているのです。ユーザーはそのあたりのことがわかっているので、大切にしている布団や高級ファーや高級カーペットに高い値段が付いていても、自宅に戻ってくるのに時間がかかっても手間をかけてじっくりと洗浄と除菌等をやってくれる宅配クリーニングを選んでいます。
なんでも丸洗いして単価を下げれば良いというものではありません。