宅配クリーニングの苦情やトラブルってどんなのがあるの?


 宅配クリーニングにおけるクレームは紛失や破損が多く、クリーニングに出した商品がなくなってしまったり、クリーニングによって衣類に傷がついてしまうことがあります。
 こういったことはまれに起こることがあり、その場合には気に入っている衣類が毛2度と着用できない状態になってしまうことも考えられます。




宅配クリーニングの苦情① 紛失

 宅配クリーニングではお客さまの家までクリーニングに出す商品を取りに行き、それが店に届けられます。
 その後クリーニングをしてから、また届けるという手順が発生するために、クリーニングをする商品の場所が何度も移動します。その際に、他の商品に紛れ込んでしまったりする可能性が高くなり、預けたはずの商品が紛失してしまうというクレームがつくことがあります。
 商品の移送を行う時には、他の荷物と同じ場所で保管したり、移動させたりするので、移動距離が長ければ長いほど紛失してしまう可能性も高くなります。そういった苦情が寄せられた場合にはまず検品記録を調べて、本当に預けられている商品かどうかを調べます。この時に伝票がなければ保証はされません。
 いくら自分が出したと言っても、伝票が残っていないと証拠となるものがないので、クリーニングに出す時には依頼した伝票を残しておきましょう。伝票に商品を預けたことが記載されており明らかに店側のミスだと分かった時にはドライクリーニングの場合には40倍、ランドリーの場合には20倍のクリーニング料金を支払うことになっています。


宅配クリーニングの苦情② 破損

 宅配クリーニングに限ったことではありませんが、クリーニング作業をする時に衣類の扱いに問題がある場合や、衣類そのものが劣化している場合などに破損事故が起きてしまうことがあります。もしも衣類破損が起こってクレームが来た時の対応は、破損した衣類の状態で補償額が決まります。
 例えば獣毛高率混のコートの場合には耐用年数が2年と定められているので、それ以上の期間着用していたら、保証されるのは購入金額の7%となります。新しいものを購入するには十分な金額ではありませんが、破損部分を修理に出す時に使えるほどの額となります。
 衣類破損に関しては耐用年数が衣類の種類によって違っており、礼服などは10年の耐用年数に定められています。苦情を出すような必要がある場合には耐用年数を調べておきましょう。


宅配クリーニングの苦情③ 品質

 宅配クリーニングの苦情で多いもののひとつが品質です。これは予想よりも良い状態で戻ってこなかったというものから、シミを落とすよう依頼したのに、シミが落ちていないといったものまでさまざまです。
 中には元々シワ加工などがついている衣類などもあり、それがクリーニングをして戻ってきたらシワ加工がとれてしまっていたということもあります。これらのクレーム歯衣類の元の状態を知っていることが大切で、元の状態がわからないことには対応ができないことがあるようです。
 そのため、宅配クリーニングに衣類を出す時にはクリーニングに出す前の状態で写真を撮っておくと、クリーニング後の状態と比較しやすくなります。明らかにクリーニングにより衣類の状態が悪くなってしまった時にはなんらかの補償がされるでしょう。


宅配クリーニングを利用する時には

 宅配クリーニングを利用する時にはこういったトラブルが発生してしまうと苦情を言わなくてはいけない状況になってしまうことがあります。しかし衣類の耐用年数が一定期間を超えていたりすると十分な補償が受けられない可能性も出てくるため、補償をしてくれるようなサービスがある場合には、事前に申し込んでおくと、もしもの場合に備えることができます。
 通常のクレームでは衣類の購入金額の一部しか補償されないことが多くなりますが、補償サービスに入っておけば上限はあるものの、かなり手厚い補償を受けられるようになります。クリーニングでは衣類を綺麗にする時にどうしても破損させてしまう危険が出てきてしまうので、クリーニングをよく利用する人は入っておいて損はないと思います。